はじめに
室内で水耕栽培を行う際、太陽光の代わりとなる「植物育成LEDライト」は欠かせません。しかし、市販品は高価なものが多く、導入をためらう方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、100円ショップで手に入る材料だけを使って、安価で高性能な植物育成LEDライトを自作する方法を詳しく解説します。

自作したLEDライトの点灯の様子
さらに、Raspberry Piを活用して日の出・日の入りと連動させる自動制御システムの構築方法や、ランプシェードによる光量アップ効果についても検証しています。

過去に作成した水耕栽培装置についても、こちらの記事で紹介しています。
水耕栽培1号機の課題だった「メンテナンス性」や「水の消費量」を解決するため、塩ビパイプを使って本格的な循環式水耕栽培装置2号機を自作しました。材料から作り方の手順まで写真付きで詳しく解説します。
自宅で野菜を育てたい方必見!この記事では、100均の材料を中心に、初心者でも簡単に作れる循環式水耕栽培装置の作り方を写真付きで徹底解説。厄介な藻対策のコツも紹介します。
1. 材料は100均で揃えよう
今回のDIYで使う材料は、すべて100円ショップで調達しました。
LEDライト(USBタイプ)

100円ショップで購入したUSB接続のLEDライト
ランプシェード(ステンレス製のゴミ受け)
ステンレス製で光を効率よく反射できそうな、キッチンのゴミ受けを選びました。
光を反射させるランプシェードとして活用
2. 植物育成LEDライトの作り方
それでは、具体的な作成手順を見ていきましょう。
STEP1: LEDライトの分解と配線加工
まず、ステンレス製のゴミ受け(ランプシェード)にLEDライトを通すための穴を開けようと試みましたが、ホールソーでは歯が立ちませんでした。

ホールソーでの穴あけは断念
そこで作戦を変更し、LEDライト自体を一度分解し、配線をシェードに通してから再接続する方法を取りました。

LEDライトを分解
はんだごてを使ってUSBケーブルを一度取り外し、シェードの網目に通してから、再度配線をはんだ付けします。


はんだごてで配線を再接続
STEP2: 必要な数だけ量産する
今回は、栽培エリア全体をカバーするために、同じものを6個作成しました。
6個のLEDライトが完成
STEP3: Raspberry Piと接続して自動化
完成したLEDライトを、Raspberry Piに接続します。USBポートが足りない場合は、USBハブを使用すると便利です。
Raspberry Piに接続

USBハブでポートを増設
最後に、植物に効率よく光が当たるように配置すれば、DIY植物育成LEDライトシステムの完成です。
ライトのON/OFFを自動制御する方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
Raspberry PiとPythonを使い、植物育成LEDライトを日没・日の出時刻と連動させて自動でON/OFFするシステムを構築する方法を解説します。緯度・経度から時刻を算出し、cronで実行を自動化するコード付き。
3. ランプシェードの効果を検証!明るさを比較
ランプシェードの有無で、どれくらい明るさが変わるのかを比較してみました。

ランプシェードあり(右)となし(左)の比較
見た目では、ランプシェードがあった方が少し明るく見えます。
さらに、スマートフォンの照度計アプリで数値を計測したところ、驚きの結果が出ました。
- ランプシェードなし:423 lx
- ランプシェードあり:642 lx

照度計アプリでの計測結果
ランプシェードを取り付けることで、光量が約1.5倍に向上することが分かりました。100均のゴミ受け、恐るべしです。
まとめ
今回は、100均のアイテムだけで植物育成LEDライトを自作する方法をご紹介しました。

完成したライトを設置した様子
市販の植物育成ライトは、青や赤の特定の波長の光を出すものが主流ですが、100均の白色LEDライトでも、ランプシェードを工夫することで十分な光量を得られることが分かりました。
この自作ライトが植物の成長にどの程度貢献するのか、今後の経過が楽しみです。低コストで水耕栽培を始めたい方は、ぜひ挑戦してみてください。



